本講座にご参加いただいた方々、ありがとうございました。

この講座を作ったきっかけは、今までに取り上げた題材の中で、「江戸時代の交易」「移民史」「南洋群島」「大東島」など、取り扱っていた講座テーマの中に一貫してあったのが「砂糖」の存在でした。

すると、砂糖から世界史を俯瞰するアプローチを取った本は何作かあり、「砂糖の世界史(川北稔)」「砂糖の文化史(平野雅章 他)」「砂糖の歴史(エリザベス・アボット)「明治維新のカギは奄美の砂糖にあり(大江修造)」などを参考にしました。

特に八丈島出身の玉置半右衛門によるアホウドリ捕獲事業についてはちゃらぽこさんでも行いましたが、彼が無人島の大東島をサトウキビの島として開拓した後、島の全てを砂糖生産の為に労働者を支配するやり方は個人的にも衝撃だったのですが、本講座を当たっていると、カリブの島々での奴隷による砂糖プランテーション、そして「砂糖地獄」とも呼ばれた薩摩藩の奄美大島での事業などから、何も玉置の発案では無かったのではないか、とも思えます。

あと、仕事場に居た方で日本領時代の台湾生まれの人が居て、敗戦により殆どの財産を処分する事になったものの、一袋の砂糖を持って日本本土への引き揚げ、その一袋の砂糖を闇市で売って再起を図る費用とした、という話を聞き、どれだけの価値があったのだろう、それだけ砂糖というものが珍重されていたのだと感じたのも本作のキッカケであります。

このような、本能に訴えるものが「世界商品」となる訳ですが、いずれ、「酒」「タバコ」そして「薬物」というのも織り上げていたいとも思います。

それでは、また次回のご参加をお待ちしています。

この記事の投稿者

karuno
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 「地域を識る事で、地域を楽しく。」をコンセプトに、歴史をテーマにした講座、デザイン、旅の企画を行っています。
 日本神話から戦後史まで、特定の地域から世界史まで幅広く取り上げるほか、歴史の転換点にあった経済・社会現象なども含めた視点で取り上げます。
 一つのテーマ・人物・出来事に焦点を当てた講座の中には、当方しか扱っていない内容も。
 忘れられているけれど、忘れてはならないヒト・モノ・コトを求めて歩きまわっています。